△ Sujata Soap – スジャータ石鹸(放牧牛乳石鹸) Makers of Earth Series|地球のつくり手

✨ Essence|はじまりの言葉
雪原を渡る風に抱かれ、
放牧で育った牛たちのいのちの恵み。
その温度とやさしさを
ひとつの石鹸にそっと閉じ込めました。
“スジャータ”とは、
サンスクリット語で「清らかな生まれ」「やさしさそのもの」。
自然と調和して生きる牛の乳は、
その名にふさわしい静かな光を持っています。
この石鹸は、
大地と動物への感謝を“かたち”にするためのレシピです。
🐄 Story|この石鹸が生まれた背景
北海道・羊蹄山の裾野で、放牧牛と出会ったときのこと。
草を食べながらゆっくり歩くその姿から、
「牛乳は奪うものではなく、
いっしょに生きる中で分かち合う恵みなのだ」と感じました。
その夜、湧水を汲みに行った帰り道で、
ふと胸の奥にあたたかい光のようなものが生まれ、
こう思いました。
“この牛たちと大地への感謝を、
何かひとつの形にしたい。”
それが、この スジャータ石鹸 のはじまりです。
🧂 Ingredients|材料(約350g分)
油脂(オイル)
太白ごま油 … 200g
ココナッツオイル … 80g
シアバター … 50g
苛性ソーダ(NaOH)
46g(※計算機で必ず再確認してください)
液体
放牧牛乳(できれば北海道のもの)… 120g
※凍らせて使うと失敗しにくい
オプション
はちみつ … 小さじ1(しっとり感UP)
ラベンダー精油 … 5滴(北海道の香り)
🔥 Process|作り方(手順)
① 牛乳を凍らせる
牛乳が苛性ソーダで焦げないように、
製氷皿などで 8割ほど凍らせる。
② 苛性ソーダを牛乳に少しずつ入れる
必ず 苛性ソーダ → 牛乳 の順
冷凍牛乳の上で少しずつ溶かす
色は淡いクリーム色に
温度は 30〜40℃ を目安
③ 油脂を湯煎で溶かす
太白ごま油、ココナッツオイル、シアバターを
ゆっくり溶かす。
目安温度:38℃前後
(苛性ソーダ液と近い温度にする)
④ 苛性ソーダ液と油脂を合わせる
細い糸のように流しながら、
ゆっくり混ぜていく。
⑤ トレースを待つ(15〜40分)
表面に “とろみの線” が残る状態がトレース。
放牧牛乳石鹸は若干早く固まりやすいので、
早めにチェック。
⑥ 型に流し込み、24時間保温
タオルで包み、静かに休ませる。
この時間が、
牛の恵みを石鹸の形へと変える“熟成の始まり”。
⑦ 24時間後に型出し→カット
召喚されたような甘い匂いが少し残る。
⑧ 4週間〜6週間乾燥(熟成)
風通しの良い場所でゆっくり寝かせる。
雪のようにやわらかい泡へ変化していく。
🧪 Notes|失敗しないコツ
苛性ソーダは必ず手袋・ゴーグルで
牛乳は必ず冷凍する
温度が高いとオレンジ色になりやすい
精油は5滴以内が優しい(牛乳の香りと喧嘩しない)
熟成期間を長くすると、泡がよりクリーミーに
🌱 Earth Memo|このレシピが持つ意味
“命の恵みを奪うのではなく、
分かち合うという祈り。”
放牧牛乳石鹸は、
ただの石鹸ではありません。
牧草の香り、
牛たちの穏やかな呼吸、
大地のめぐり、
湧水の透明さ──
そのすべてが、この石鹸のなかに静かに溶け込んでいます。
使うたびに、
あなたの暮らしにも小さな光が灯りますように。

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